最近、新聞で「AI」(人工知能)という言葉を目にしない日はない。ただ、夢のような話も多いが、一方でAIによって失業が増えるとか、格差が拡大するという負の側面にも関心が集まっている。2017年4月に発表されたIMF(国際通貨基金)のレポートは、1995年から09年までの労働分配率について分析している。労働分配率とは、ひと言で言えば企業の儲けに占める労働者の取り分の割合だ。このレポートによれば、スキルの高い労働者への分配率は一貫して上昇しているが、スキルが中程度か低い労働者はどんどん取り分が低下している。この傾向は、AIが普及すればさらに強まるだろう。
続きはこちら ⇨ 週刊プレイボーイ2018年2月12日号より